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2008年1月11日 (金)

タマキングこと宮田珠己さん。

初めて宮田珠己さんを読んだのは、旅行人という雑誌だったと思う。どうして旅の雑誌を定期購読していたのか、それが何年前の事なのかは、あやふやなもので、強いて言えば覚えてないのです。もしかすると、その当時、私の身に深刻な悩みがあり自分からの逃避行を企てようとしたのか、それとも気分でも変えたかったか、まあそんな具合に過去の自分の心理状態を推測してみても検証するすべさえ、もはやありません。

結局、旅立ちはしなかったけど。旅の本をいろいろ読んだだけで満足したような記憶が私の脳内に蘇りましたよ。

もしかして出不精?

旅行人の中で、宮田珠己さんの文章が際だっていたのは、よくありがちな、旅への一方的であり、あまりにも個人的な思い入れが感じられなかったからです。たぶん、宮田さんの明晰な頭脳が、感情に流れる事を拒んでいたからなのでは、なんて思います。

宮田珠己さんの文章を読んでいると、旅という個人的な経験を、色々な角度からこねくり回して客体化にまで至っているような気がします。なんと言えばいいのか、そうそう、まるで珍しいオモチャを、単なる物としてだけでなく、そのバックグランドも含めて、こねくり回しながら遊んで楽しんでいる。みたいな感じです。

旅に限らず、巨大仏とかジェットコースターとかシュノーケルでもいいですが、それを経験して得られる感覚的なことを、手にとって楽しめるよう目の前にテキスト化してくれる。

なぜ、こんな才能が話題にならないのか、日本はおかしいのでは? なんてね。話題になっていたら私の認識不足です。その場合はごめんなさい。ということで。

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